November 20, 2005

◆アリス (ヤン・シュヴァンクマイエル)

ヤココ的採点板:[★★★★★]

B00077DAYEDVD:ヤン・シュヴァンクマイエル アリス
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原作本:不思議の国のアリス/ルイス・キャロル著 高橋康也訳

1988年/チェコスロバキア
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
原作:ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」
出演:クリスティーナ・コホトバ

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シュヴァンクマイエルのなにが好きかって
モチーフの持つ質感や触感が、極端に拡げられたようなところ。
モノ自体はとくに目新しいものではなく、日常的に目にするような
食べ物や使い込まれたお道具の数々。しかし大写しになる
それらから漂う匂いは、強烈に魔力的ですらある。
しかも生理的には「いやだなあ」と思う反面、どうも懐かしい。

なんでこんなに感覚に訴えてくるのかなあと
思いを巡らせてみると、カメラの切り取り方が何となく、
小さいコドモだった頃の物の見方や触覚体験に近い…
のかもしれません。美醜や善悪の判断力がまだない、
よってお花だろうがウンコだろうが顔を近づけて、
等しくまじまじと見る目線というのでしょうか。

小箱のすみっこにたまるホコリやら、
どうやっても開かないカンのフタや立てつけの悪い引き出し、
必ず手に付くジャムのびんのベタベタ、
ほつれをハサミで切ろうとして穴をあけた人形のお洋服、
濡れて冷たいのに穿きかえない汚れた靴下、
道に落ちてるお菓子、柱の模様、石ころ、土くれ、ガラス片、

そんなものを至近距離で触ったりじっくりじっくり見つめた遠い記憶。そういや大人になると、くっつくぐらい顔近づけてまじまじ眺める事なんて減るもんね。ワタシが最近じっくり見たのは キラキラ光る石がついた小さい輪っかぐらいですよ、ほほほほ。
でも小さい頃は、切った爪とか、水のりを丸めて作ったネチネチしたものとかも溜めこんでは愛でており、時には舐めちゃったりして。うぅ、忘れよーとしているもっとこわい事もあるに違いない。

で、本作『アリス』です。
「不思議の国のアリス」シュヴァンクマイエル版、
これぞコドモの頃のオブセッションの集大成。

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October 20, 2005

◆ゴッド・アンド・モンスター (ビル・コンドン)

くるっぱー的採点板:〔★★★★☆]

B0000CCNG2DVD:ゴッド・アンド・モンスター
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1998年 アメリカ
監督: ビル・コンドン
出演:イアン・マッケラン 、ブレンダン・フレイザー
    リン・レッドグレーヴ 、ロリータ・ダヴィドヴィッチ
    デヴィッド・デュークス

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内容を知らずに見始めたこの映画、なんとタイムリーな!
というのも、この映画は
最近観た、「フランケンシュタイン」の監督
ジェームス・ホエール氏の死にまつわる映画だったのです。
びっくらこいた~。

正確に言うと実際のホエール氏の死にまつわる謎についてを
想像で描いたフィクション小説の映画化だそうですが
生と死、若さと老い、エロスとアガペーについてを
一人の天才の晩年を描くことで、静かに問い直してくるような
映画でした。

イアン・マッケランが実にうまい。

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May 30, 2005

◆マルメロの陽光 (ヴィクトル・エリセ)

ンポココ的採点板:[★★★★☆]

1992年/スペイン
監督:ヴィクトル・エリセ
出演:アントニオ・ロペス マリア・モレノ他
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公開当時、劇場に見に行きました。
で、それから数年、何度かもう一度見直してみたいとビデオ屋でふと思い出したこと数回、その都度探しても見つけることかなわず。最近またそう思って近所のビデオ屋で探すもやっぱりない。
じゃあ買うかと思って某オークションで検索したら・・・プレミアついて定価の倍以上。アマゾンのユーズドも似たようなもの。えー。マジか。
観終わって『こんな映画もあるんだな』と結構驚き、妙に後々後を引く映画だったのだ。
出演はアントニオ・ロペス本人をはじめ、スペイン現代美術界のそうそうたるメンバーが名を連ねる。製作はロペス婦人のマリア・モレノ。
どんな映画なのかというと・・・

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April 23, 2005

◆Mバタフライ (デビッド・クローネンバーグ)

くるっぱー的採点板:〔★★★★☆]

ビデオ:エム・バタフライ【字幕ワイド版】
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1993年 アメリカ
監督:デビッド・クローネンバーグ
出演:ジェレミー・アイアンズ 、ジョン・ローン
    バルバラ・スコヴァ 、イアン・リチャードソン
    アナベル・レヴェントン
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<!!注!!ネタバレあり>

トニー賞受賞の戯曲を、クローネンバーグ監督が映画化。
1964年の中国、北京。フランス外交官のガリマールは、
京劇の舞台女優ソン・リリンと出会い、恋に落ちる。
ソンの魅力に全てを失ってもいいと思うガリマール。

しかし彼女には秘密があった。

そういうお話です。
オペラ蝶々夫人を下敷きに、西洋と東洋の二つの
魂が惹かれあい、傷つけあう愛の姿や
文化大革命の中での「ソン」という人間の生き方や
傲慢さゆえの無知で悲劇へとひた走るフランス人
ガリマールの人生や・・・・・・

いろいろあとから考えると切なかったり考え込まされたり
する映画だったので・す・が!!

すまーーーーーーーーーーーーーーん!!


人間としてあたしゃーー器がちっこかったよ!!
つーかなんつーかごめーーーーん!!
映画の本質に迫る前に
笑いがこらえきれませんでした!!!!

だってジョン・ローンの女装が!!

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March 19, 2005

◆不思議惑星キン・ザ・ザ (ゲオルギー・ダネリア )

くるっぱー的採点板:〔★★★★★]

DVD:不思議惑星キン・ザ・ザ
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1983年 ソ連
監督:ゲオルギー・ダネリア
出演:スタニスラフ・リュブシン、レヴァン・ガブリアゼ
   ユヴゲーニー・レオノフ、ユーリー・ヤコヴレフ

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クー!

ひとときの不思議空間へのトリップなら
この映画を見れば十分、クスリいらずのナチュラルハイに。

いろんな人から薦められ、ずっと気になっていた映画。
期待が大きすぎるとかえってがっかりしてしまうかもと
はじめはハラハラしながらみたけど、ちっとも期待を裏切られず
不思議な世界に誘われてクーでした。

お話は

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February 12, 2005

◆哀愁のトロイメライ/クララ・シューマン物語 (ペーター・シャモーニー)

ヤココ的採点板:[★★★☆☆]

DVD:哀愁のトロイメライ/クララ・シューマン物語
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1983年/東ドイツ・西ドイツ
監督:ペーター・シャモーニー
出演:ナスターシャ・キンスキー
   ヘルベルト・グリューネマイヤー、ロルフ・ホッペ
   ギドン・クレーメル
演奏:ディートリッヒ・フィッシャー・ディスカウ
   ヴィルヘルム・ケンプ 、イーヴォ・ポゴレリッチ

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<!!注!!ネタバレあり>

天才作曲家のシューマンの妻であり、
彼女自身優れたピアニストだったクララを中心においた
愛と芸術を巡るシリアスドラマ・・・なのであるが…

何気なくこっそり、変な映画である。
観た方はおわかりになるだろうが、あの、力の抜けるラスト…
それは後述するとして
ま、まずは邦題がヘンなんですけどね。

原題は、『Spring Symphony(交響曲「春」)』。
ピアノ小品を得意としたシューマンが最初に書いた交響曲名で、
物語の中でもちょっとだけキーになっています。
シューマン的には「トロイメライ」のほうが有名とはいえ、
80年代とはいえ・・・・なぜ?よろしく哀愁。

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February 08, 2005

◆ゴッド・ディーバ (エンキ・ビラル)

くるっぱー的採点板:[★★★☆☆]


DVD:ゴッド・ディーバ 通常版
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関連書籍:ニコポル三部作〈1〉不死者のカーニバル

2004年/フランス
監督:エンキ・ビラル
出演:リンダ・アルディ、トーマス・クレッチマン
    シャーロット・ランプリング、ヤン・コレット
    フレデリック・ピエロ、トーマス・M.ポラード
    ジョー・シェリダン、コリーヌ・ジャベール

official site
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バンド・デシネの鬼才にして
『ブレードランナー』『フィフス・エレメント』等の映画や
80年代以降のSFに多大な影響を与えた
エンキ・ビラルの監督作。

サンタパパさんのおすすめしてくれた
「食神」が早く見たいんですが
早く返却しなきゃいけないこちらのほうから
まずは鑑賞。
確かに圧倒的な映像、世界観、それを見ているだけで
ある種の快感が呼び覚まされるような気がするのですが
なにか足りない感じ、言うなれば

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January 19, 2005

◆バレンチノ (ケン・ラッセル)

ヤココ的採点板:[★★★★☆]

VHS:バレンチノ
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1977年/アメリカ
監督:ケン・ラッセル
出演:ルドルフ・ヌレエフ、レスリー・キャロン
   ミシェル・フィリップス、キャロル・ケイン、
   フェリシティ・ケンドール、アンソニー・ドウエル

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変態・ケン・ラッセルの、偉人モノのひとつですね。
1920年代、ハリウッド草創期に活躍した「銀幕の恋人」、
31歳で夭折したダンサーであり映画スター、
ルドルフ・バレンチノの半生を描いた映画。

全世界の女性の心の征服者、スーパージゴロ・バレンチノ…
だそうで。ワタシなどは名前くらいしか知りませんが、
本作で描かれている模様を見ると、もーあれですよ
女性の方々、ヨン様なぞ比じゃない熱狂ッぷりですよ。
彼の行くところ、女あり。おホモだとの中傷もあり。

てかヨン様などは、ワタシお顔を拝見するだけで
おもしろくて笑ってしまうのですが、バレンチノは確かにオトコマエ〜。
ちょっと女性的な風情があったりしてね。
そんな色気むんむんのダンサー兼スーパースターなど、
なんとまあ難しい役どころだと思うのですが、

歴史に残る天才バレエダンサー、
故ルドルフ・ヌレエフ大先生が好演しております。
ヌレエフも甘〜い2枚目だし、やだもう、ばっちり!!
当時のバレンチノを知っている方からすると、
「ぜんぜん違ってがっかり」らしいんですけど、
ワタシなどからすると
ヌレエフ氏をまじまじ見られるだけでもうけものです。

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January 07, 2005

◆アルファヴィル (ジャン・リュック・ゴダール)

くるっぱー的採点板:[★★★☆☆]

DVD:アルファビル
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サントラCD:アルファヴィル

1965年/フランス、イタリア
監督:ジャン・リュック・ゴダール
出演:エディ・コンスタンティーヌ、アンナ・カリーナ
   エイキム・タミロフ、ハワード・ヴェルノン
   クリスタ・ラング

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<!!注!!ネタバレあり>

「実験的、芸術的、冒険的、半SF」と
ゴダールが自分で言ったというSF映画。
確かにある意味 訳判らん映画だったですけれども。

「実験的、芸術的、冒険的」
などと言われると身構えてしまいますが
そう難解というわけでもなく、ええ。
身構えなくてよかったつーな。

つーことで

個人的には、SF映画としてみるとつまらなかったんですが
私はこれ恋愛映画として途中から見てました。
フランス人ってほんと言葉を大事にするわね〜
言葉と詩情。哲学とロマンス。
むううん じゅってええええむ じゅぶじゅれじゅろろ〜
なんて感心しきり。

これ一本まるまる愛の告白、とゆーか
愛を語るためだけの映画だったちゅうか。

これはひとえにアンナ・カリーナの
アイラインぢからによるものでは・・という気もしてますが。
どーだろか、そのあたり。

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December 10, 2004

◆ラ・ジュテ (クリス・マルケル)

くるっぱー的採点板:[★★★★★]

DVD:ラ・ジュテ
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関連作品DVD:12モンキーズ

1962年/フランス
監督:クリス・マルケル
出演:エレーヌ・シャトラン 、ジャック・ルドー
   ダフォ・アニシ

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<!!注!!ネタバレあり>

12モンキーズの原案となった映画として
有名でもあるこの作品。
30分弱の短い映画だが
久しぶりに緊張して映画を見たような気がする。
ちょっと感激。
ワタシがおフレンチに弱いというのをさしひいても、
これはやっぱり傑作なのではなかろーか。

モノクロのスチール写真が紙芝居のように
映し出される。動画部分は作品中ほんの一瞬。
会話はない。
ナレーションのみで話は進む。
時折、飛行機の爆音や小さなささやき声が聴こえるだけ。

作りは実験的な映画だが、そういった方法論に酔って
ひとりよがりの映画では決してない。

あらすじは

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December 06, 2004

◆地球に落ちて来た男 (ニコラス・ローグ)

ヤココ的採点板:[★★★★☆]

DVD:地球に落ちて来た男[完全版]
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原作本:地球に落ちて来た男/ウォルター・テヴィス

1976年/イギリス
監督:ニコラス・ローグ
原作:ウォルター・テヴィス
出演:デヴィッド・ボウイ、リップ・トーン
   キャンディ・クラーク、バック・ヘンリー

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言わずもがなのデヴィッド・ボウイ宇宙人で、
もうはやカルト映画クラシックスともなっている本作。

ボウイファンくらいしか楽しめない、と評されることも多いし
確かにつっこみどころ満載の爆笑モノではあるが
その爆笑加減も含め、憂鬱な世界観と懐かしい未来感、
全編漂う終末感、どこか地球離れした大自然やボウイの美など
もろもろがこー、わけのわからん化学反応を起こした結果
ただのトンデモカルトとは一線を画し、
なかなか見させる映画になってると思うんだがどうだろう。

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November 30, 2004

◆テンペスト (デレク・ジャーマン)

ヤココ的採点板:[★★★★☆]

DVD:テンペスト
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原作本:THE TEMPEST/シェイクスピア

1979年/イギリス
監督:デレク・ジャーマン
原作:ウィリアム・シェイクスピア「テンペスト」
出演:ヒースコート・ウィリアムス、カール・ジョンソン、
   トーヤ・ウィルコックス、ピーター・ブル

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意外とマトモですね。

というのが鑑賞直後の感想である。
デレク・ジャーマン式ぶちきれは特に見られず
(ワタシ的大ウケ・ホモ映画、『セバスチャン』参照)
手堅く、意外とフツウにおもしろい、といったところ。

んん?!と姿勢を正してしまうのは
王子が漂流して島にたどり着く時、
例によって何故か、まっぱだかなことくらいだろうか。
ブラブラしているテケテケのぼかしにばかり目がいくが、
もちろんここで、まっぱだかである理由は一切ない。
そして、まっぱでうずくまり横たわる王子を
お尻の方から撮ってるシーンがあってですね。その尻の間から
なにかはみだしているような気がする。。この物体は…?
とさらに食い入るように…
まあ、そんなことはどうでも良い。

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November 16, 2004

◆詩人の血 (ジャン・コクトー)

ヤココ的採点板:[★★★☆☆]

VHS:詩人の血【字幕版】
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1930年/フランス
監督:ジャン・コクトー
出演:リー・ミラー、ポリーヌ・カルトン、
   エンリケ・リベロ

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10年以上昔に「詩人の血」という
トリオ編成のバンドがいたのをご存知でしょうか。
ワタシが中学生の頃でしゅ。いわゆるバンドブーム、
全盛期のEPICでしたが、ちょっと佇まいが違っていて
浮遊感のあるエキセントリックな歌詞や、無国籍なサウンドが
音楽目覚めたてのコドモ心にもすごく好きだったのです。
ま、良かったのは1枚目2枚目までで、
以降聴かなくなりましたが 今思っても
確かにポエジー方面に強く存在感があったような気がする。
本作からバンド名を取っていた、と知ったのは後のことです。

さて、『詩人の血』。コクトーの映画処女作でございます。
分類するならば「実験的」となるのでしょうが
映画としての実験的な試みではない。タイトルどおり、
コクトーの「詩人としての自分」を表現するための試み、
といったところ。確かにコクトーチックに溢れているし
そういう意味ではおもしろみはあるけれど、
純粋に映画単体としては…そうすばらしくもありませんね。

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October 25, 2004

◆薔薇の名前 (ジャン・ジャック・アノー)

ヤココ的採点板:[★★★★★]

DVD:薔薇の名前 特別版
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原作本:薔薇の名前〈上〉/ウンベルト・エーコ
原作本:薔薇の名前〈下〉/ウンベルト・エーコ

1981年/ドイツ=フランス=イタリア
原作:ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」
監督:ジャン・ジャック・アノー
出演:ショーン・コネリー、F・マーリー・エイブラハム
   クリスチャン・スレーター、イリア・バスキン

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中世ですよ。魔女狩りですよ。男ばかりの修道僧!
ぎゃはーーーー!たーのーしーーーいーーー!!

現実と魔術信仰がまだ分断されていなかった時代。
河童のよーなヘア〜スタイルの修行僧たち。
修身の果てに枯れまくった異形のじいさまがたも満載。
この世界観、好きな人にはたまらん!
ええ、修道僧のローブが大好きという
ワタシももちろん例にもれませんとも。

そしてもうひとつ、書物フェチは必見なのです。
そもそも原作はウンベルト・エーコ
同じ本好きでも活字中毒者は『華氏451』、
コレクター的中毒者は本作へどうぞ、というかんじですね。
幻想文学好きならまさにストライク。

・・・というといかにもニッチというか門戸が狭そうですが
実はそんなことは全然なく。
これが種も仕掛けも映像も、実に良くできていて
奇抜な派手さこそないですが、
まさしく本作は『セブン』や『羊たちの沈黙』に続く
サイコスリラー系のさきがけ的秀作。
ミステリ&エンタメとして大変楽しめる重厚な作品です。
ワタシもくるっぱーにおすすめされて手に取った一本。

とはいえ、もう一歩メジャーさに欠けるのがフシギだ。
もちろん好きな人は多いようですが
ビデオ屋でも色あせたビデオが1本あるか、ってかんじ?
ちょっとキャッチーに欠けるからかなー。
それって、派手な客引きアイキャッチなんぞで勝負せず
じっくり作り込んでるってコトなんですが。
いやあほんと、なかなかどうして、コワイですしね。
はずれない!と、言い切れます。

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October 23, 2004

◆ロミオとジュリエット (フランコ・ゼフィレッリ)

くるっぱー的採点板:[★★★★☆]

DVD:ロミオとジュリエット
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1968年/イタリア
監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:レナード・ホワイティング、オリヴィア・ハッセー

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原作はいわずとしれたシェークスピア。
お話も誰もがみんな知っている、
早とちりの若者たちの悲恋物語。
オリビア・ハッセー、きれいでした。
可愛かったです。

しかし私の言いたいのはそういうことではない。
この映画は恐ろしい。自分の感性が
試されてしまうのだ!!
「お下品かそうでないか」と・・・。

そう、あれはまだ私が箸が転げても
可笑しい初々しいティーンの頃だった。

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October 12, 2004

◆フリーダ (ジュリー・テイモア)

くるっぱー的採点板:[★★★☆☆]

DVD:フリーダ DTS特別版
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2002年/アメリカ
監督:ジュリー・テイモア
出演:サルマ・ハエック、アルフレッド・モリーナ
   ジェフリー・ラッシュ、エドワード・ノートン
   アントニオ・バンデラス、ミア・マエストロ
   アシュレイ・ジャド
official site

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眉毛も濃ければ人生も濃い、
フリーダ・カーロという実在した画家の
伝記映画です。

フリーダ・カーロ(1907- 1954)は、幼少時からポリオ
(小児麻痺)で右足が不自由でしたが、更に
交通事故で鉄パイプが腹部から
子宮を貫通する重傷を負い、生涯手術を繰り返さねば
ならなくなります。
事故後、絵を独学で学び、その作品が、著名な画家で
あったディエゴ・リベラに認められ、以後個人的なつきあいが
はじまり、やがて結婚。その後も独創的な創作活動を続け
シュールレアリストたちに高い評価を得ましたが
ディエゴの浮気癖に常に悩まされつつ、本人も
トロツキーやイサム・ノグチなどと浮名をはせるなど
愛と芸術てんこもりの
濃い人生を過ごしつつ47歳で無くなりました。

で 映画なんですが

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October 01, 2004

◆鬼火 (ルイ・マル)

ヤココ的採点板:[★★★★☆]

DVD:鬼火
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DVD:ルイ・マル DVD-BOX III
関連本:マル・オン・マル—ルイ・マル、自作を語る/フィリップ フレンチ

1963年/フランス
監督:ルイ・マル
出演:モーリス・ロネ、アレクサンドラ・スチュアルト、
   ジャンヌ・モロー

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絶望してるのもわかる。非凡がイヤなのもまあ、わかる。
君がお芸術家崩れのパリジャ〜ンだってのも、よーーくわかる。

で?それがどーかして?
それがどーしたんじゃああ っつーーの!!!!

と、ついくるっぱーの『25時』の文体拝借するほどに同じ憤りを。
ソリッドに美しく、完成度の高い映画にもかかわらず
まずは罵りたい、ふくざつな心境にさせてくれる本作。
★は4つで割と高評価なのにも関わらず、です。
そう、主人公に共感できたら満点だったであろう。でも無理。

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September 26, 2004

◆ソドムの市 (ピエル・パオロ・パゾリーニ)

くるっぱー的採点板:[★★★☆☆]

DVD:パゾリーニ・コレクション ソドムの市 (オリジナル全長版)
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1975年/イタリア
監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ
出演:パオロ・ボナチェッリ、ジョルジョ・カタルディ
   ウベルト・パオロ・クィンタヴァッレ
   アルド・ヴァッレッティ、カテリーナ・ボラット
   エルザ・デ・ジョルジ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<!!注!!ネタバレあり>

判断停止。
喧嘩上等。
閑話休題。

いやはやなんとも。なんといっていいやら。
原作はマルキ・ド・サド「ソドムの120日」。
パゾリーニの映画は見たことがなくて、
なんとなく手にした本作。
お耽美倒錯ものかと思いきや。
かといってただのエログロスカトロかと
いうとそうでもなく。

ちょっと考えこんでしまいましたな。ゲージツってなに?と。

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September 14, 2004

◆バリー・リンドン (スタンリー・キューブリック)

ヤココ的採点板:[★★★★☆]

DVD;バリー リンドン
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DVD:スタンリー・キューブリック DVDコレクターズBOX

1975年/アメリカ
監督:スタンリー・キューブリック
出演:ライアン・オニール、マリサ・ベレンソン、
   ハーディ・クリューガー

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なんというか、お正月にぴったりの映画だと思うワタシ。

って単に、自分がかつてお正月に見たからなんですが。
まだ暑いのに、すんません。(現在、2004.9.14。)
いやでも、あの美しいもの至上主義なカンジであるといい
完璧に絵画的なきらきらしい画面といい、
やってもやってもまだまだ続く、3時間越す長さといい
やっぱり昼間っからオウチでごろごろするお正月に
だらだら流しておくのにぴったり!

うるさい正月テレビなんかで新年気分を損なうよりも
ここはキューブリックの潔癖画面で、ひとつ!
あら。よくみたら本作、ワタシと同い年だわ。

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◆他人の顔 (勅使河原宏)

ヤココ的採点板:[★★★☆☆]

DVD:勅使河原宏の世界 DVDコレクション
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原作小説:他人の顔/安部 公房
関連CD:武満徹:黒い雨/利休〜自撰(映

1966年/日本
原作:安部公房「他人の顔」
監督:勅使河原宏
音楽:武満徹
造形美術:三木富雄/美術協力:磯崎新
出演:仲代達矢、京マチ子、岸田今日子、市原悦子、
   入江美樹、平幹二郎、田中邦衛
official site

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<!!注!!ネタバレあり>

そもそも「他人の顔」って、すっごい話なんだよね。
安部公房ならではのじっとり感もそうなんだけど、
顔に大火傷を負い、常時包帯グルグル巻きの主人公が、
サイコな医者と共謀し、本物そっくりのゴムマスクを被って
顔を変えちゃう・・・・っていうものなので
本作の存在を知った時には、
いったいあれをどーやって?!どーやって映画にしたの?!
とおののいたものでした。

しかし話は簡単であった。
それらはすべて、仲代達矢の顔面にて解決していたのだった!

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September 10, 2004

◆2001年宇宙の旅 (スタンリー・キューブリック)

くるっぱー的採点板:[★★★★★]

DVD:2001年宇宙の旅
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原作本:2001年宇宙の旅

1968年/アメリカ
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、アーサー・C・クラーク
出演:ケア・ダレー、ゲイリー・ロックウッド、
   ウィリアム・シルベスター

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今日BSでやりますな、わくわく。(←2004.9月)
何度見ても大好きな一本です。
よく「難解」とか「ひとりよがり」などとも言われつつ、長年SF映画の
不朽の名作とも言われ、
正直どっちやねん?の本作ですが
私が初めて見たのは小学生の時、テレビの洋画劇場でした。
当然意味などちんぷんかんぷんでしたが
そのスタイリッシュでクールな映像とわけのわからぬ
ストーリー展開がかえって想像力を刺激し、
私をSF大好き娘にするのに一役かったのでした。
やっぱいい映画なんじゃないですかなー 
あれこれ考える部分を残してくれる映画って。
するめ系というのでしょうか。

解釈その他についてはもう書物、webサイトその他
てんこ盛りですから、そういうのに興味があったら
いくらでも調べて楽しめると思います。
私がお奨めするのは

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July 23, 2004

◆オルフェ (ジャン・コクトー)

ヤココ的採点板:[★★★☆☆]

DVD:オルフェ
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1950年/フランス
監督:ジャン・コクトー
出演:ジャン・マレー、マリア・カザレス、
   フランソワ・ペリエ、エドアール・デルミ

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悪くはないんですけどね、なにはなくとも眠すぎるよ!
てことはつまんないってコトだと思いますが
★2つにするほどパンチの効いたダメじゃないんだよね。
つっこみどこがない退屈さ、といいますか。

マルチアーティストと言われるコクトーですが、
ビジュアル方面の才はどうかと思っているワタシです。
デッサンやドローイングとかも、味はあると思うのですが・・・
なんかねえ。詩人でいた方が良いんじゃないでしょうか。
ま、もちろん好きずきですけれど。

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July 22, 2004

◆話の話 (ユーリ・ノルシュテイン)

ヤココ的採点板:[★★★★★]

DVD:ユーリ・ノルシュテイン作品集
→ Amazonで詳しく見る


本:話の話—映像詩の世界/高畑 勲、アニメージュ編集部
関連本:ユーリー・ノルシュテインの仕事

1979年/ロシア
監督:ユーリ・ノルシュテイン
美術:フランチェスカ・ヤルブーソワ
音楽:ミハイル・メエロビッチ

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ロシアアニメの重鎮、ノルシュテイン!!
ながらくの念願叶い、先日やっと観ることができました。
しかもスクリーンで!やほう〜〜!!
ラピュタ阿佐ヶ谷で特集やってます、急げ!(2004.7現在)
 ↑ここ、建物もすばらしいのですね。
  加えてカジュアルフレンチ「山猫軒」もステキ
  感じよくて手頃な値段、とってもオイシイ!
  
ノルシュテインアニメはDVDが出てますけど、ちょっとお高いので
観ずに買うのは勇気が要ったんですね。。しかし!
アニメとしてはとっても有名な本作、
ウワサに違わず、最高に最高にすばらしかったです。
寒い国の人たちって、ホントに・・・。

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July 11, 2004

◆ベジャール、バレエ、リュミエール (マルセル・シューバッハ)

ヤココ的採点板:[★★★★☆]

DVD:ベジャール、バレエ、リュミエール
→ Amazonで詳しく見る

2002年/スイス
監督:マルセル・シューバッハ
出演:モーリス・ベジャール、ジル・ロマン
   エリザベット・ロス、小林十市、
   ほかモーリス・ベジャール・バレエ団のダンサー
official site

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「ボレロ」が大変有名な天才振り付け師、モーリス・ベジャール。
本作は、彼の舞台「リュミエール」公演初日までの半年間、
バックステージを追いかけたドキュメンタリ。

これは外せませんわ!という訳で、
早速ダンスをやっている母と観に行ってきました。
こういったダンス系の映画やら公演やらの
もうひとつの楽しみは、観客ウォッチ。
観に来ている人たちもやっぱり
ダンサーやらの美しい人が多い気がするので
目の保養と同時に、自然と自分の背筋も伸びるというものです。
美に触れる事は、生活のうえで大変必要ですよね。


さて ベジャールは、いかにして
ひとつの舞台を作り上げていくのか。
ちなみに、77歳。こーゆーヒトは誰でもですけど
そんな歳にはぜんっっぜん、とても見えません。

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July 08, 2004

◆ザ・セル (ターセム)

くるっぱー的採点板:[★★★★☆]

DVD:ザ・セル
→ Amazonで詳しく見る

2000年/アメリカ