◆マシニスト (ブラッド・アンダーソン)
くるっぱー的採点板:[★★★☆☆]
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2004年/スペイン・アメリカ
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:クリスチャン・ベイル 、ジェニファー・ジェイソン・リー
アイタナ・サンチェス=ギヨン 、ジョン・シャリアン 、マイケル・アイアンサイド
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<注!!ネタばれあり!!>
もう365日眠っていない。
機械工(マシニスト)のトレヴァーは眠れない。
どんどん体重は落ちていって、肉体には骨と皮ばかり。
仕事へ行き、夜はなじみの娼婦と寝て、ドフトエフスキーを読み
夜中になると空港のカフェに行きいつものウェイトレスと会話。
そんな決まりきった毎日を送っている彼だが
ある日、職場にアイヴァンと名乗る男が現れる。
彼に気をとられていたときに、トレヴァーは機械の操作をミスして
職場の同僚の手を機械にまきこんでしまう。
事故の調査の時に、工場に
「アイヴァン」という人間はいない、と、知らされて、トレヴァーは
追いつめられていく。
そして、冷蔵庫に残る謎のメモ。
誰かが自分を追いつめようとしている。
トレヴァーはやがて・・・・・・
TUTAYAで、いわゆるジャケ借り。
主人公トレヴァーの激痩せぶりについ。
これが本当に激やせで、トレヴァー演じるクリスチャン・ベイル、
この映画のために30キロも落としたとかで、
映画の中でも
「それ以上痩せたら死んじゃうわよ」
って、みんな言ってますが
ほんとそんくらいやせてます。
映画の内容よりそっちのほうがミステリーじゃ ちゅうくらいの
やせっぷりでございました。
さて
人の夢の話など聞いてもつまらないものでしょうが
ちょっとお耳を拝借。
昔、夢の日記をつけていました。
三ヶ月も続けてつけていると、案外夢にある傾向があることが
わかります。
ある時期は水の夢ばかり見ているとか
ある時期は追われる夢ばかり見ているとか。
実際には夢をつけていったところで、それをきちんと解釈する
知識もなにもないので、私のこの日記の存在を知った知人に
「そういうことをすると無意識にふりまわされるからやめなよ。」
と、言われて私の夢日記は終わりを告げたわけなのですが
ひとつだけよく覚えているのがこの夢。
地下に続く洞穴をろうそくを持って歩いていく。
しばらくすると病院の廊下に出る。
白い壁と緑のリノリウムの廊下。
右には女性用トイレ。
左には男性用トイレ。
急にトイレに行きたくなって、私がまず入るのは男性用で
それはきちんとしたトイレだったけれど
男性用だったので、右側の扉を開く。
なぜか女性用のトイレは仕切りがなく、たくさんの穴が
整然と並んでいるばかり。
それでも仕方がないとあきらめて、用を足そうとすると
トイレのドアの向こうから人影が伸びてくる・・・・
と、いう夢なんですが
ひとにいわすとわかりやすい夢なんだそうで、
地下に潜るのは潜在意識への旅ということだそうです。
この夢は私の男性性と女性性のバランスの問題であり、
女性性が、押さえ込まれていて、未発達だという暗示
なんだそうですな、ほんとかどうかわからんのですが。
私が興味深く思ったのは普段、解釈のしようのない
夢ばかりみているのに、たまにはこういうわかりやすい
シンボルが登場する、教科書のサンプルみたいな夢って
現実にあるんだな ってことで
映画の話に戻りますが(ネタバレですよ)
主人公トレヴァーが恋するマリアの息子と入った
遊園地のお化け屋敷ルート666。
これ、彼のおそらく幻覚か妄想で、
それが実に映画自体の謎の全てを示すわかりやすい夢なんですね。
映画全体の、ちょっと間延びしたなんとなく眠気を誘うような
展開の中でここだけ、ひどく恐ろしくて、
あとから考えると、自分の知りたくないことを知らせようとする
メッセージを送る夢の持つ不気味さだったんだなあと
ちょっと納得。
闇の底へひきずりこまれるような感覚です。
ま、そのほかは、どこかでみたような展開で
(ファイト・クラブやシークレット・ウィンドウとか)
クリスチャン・ベイルの激痩せがなかったら
特に映画としてインパクトもなく・・・・・・・・・・・
つまり突出したところは特に感じなかったということなのですが
人間が追いつめられた時の幻覚のありようが
あんがいこんなものかも・・・と思わせる鬼気迫るものは
ありまして、それが印象に残りました。
きれいにラストもまとめてあって大変わかりやすく
親切な映画ではありましたが
観終わった後ちょっと、ヘビーな感じがしたのでありました。
いや、しかしクリスチャン・ベイルの激やせはすごい。
役作りにもほどがある。
コツは「絶食」とDVDの特典映像で言ってましたが
いやはや、痩せたいと言いつつ痩せない私には耳の痛いことで。
あそこまで痩せたらいかんけどもなー。
【くるっぱー】
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Comments
そうなんですよね、実はその人物は彼にしか見えてない、という展開の映画、けっこうありますし。
でもまとめ方(収束のしかた)はかなり好みでありました。
電気を止められて、冷凍庫がとまって、サカナの血が溶けてドッパー、というのはインパクト強かったなぁ。
臭かっただろうなぁ。
終わりは、「インソムニア」みたいでしたね。罪を認めてやっと眠れたと・・・。インソムニアのほうはそのまま死んでしまいますけど・・・。
Posted by: ルー | December 22, 2005 at 09:54 PM
>ルーさん こんにちは、コメントありがとうございます。
私もこの映画のまとめかた、好きでした。
これでいやーーーな終わり方されたら
ほんとにおなかいっぱいになっていたと思います。
げふ。
起きていることには
ちゃんと説明できる理由があるんだけど
(例えば魚の血とか)
そういう現実さえも幻想のようだったり
あるいは幻想が現実のようだったり
そのあたりが、変にリアルに感じて
印象に残る映画でした。
Posted by: くるっぱー | December 23, 2005 at 02:53 AM
最近よく見ている「この手」の映画の中では、かなりのお気に入りです。
トリックに終始しがちなジャンルなのに、「良心」という核をお話の中心にどっしり据えているところがよいです。
おかげで「トリックがわかってしまえばつまらない」というレベルから脱出していると思います。
Posted by: starless | February 18, 2006 at 09:00 AM
>starlessさん コメントありがとうございます。
私はクリスチャン・ベイルの激やせに気をとられて
かなり精気を抜かれました。
さて、
異常だから異常な幻想を見るのではなくて
正常なというか良心があるゆえにこのような展開になった
というところ、救いがあってよかったと
私も思います。
Posted by: くるっぱー | March 11, 2006 at 04:10 AM