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November 17, 2005

◆我が家の楽園 (フランク・キャプラ)

くるっぱー的採点板:[★★★☆☆]

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1938年/アメリカ
監督:フランク・キャプラ
出演:ジェームズ・スチュワート 、エドワード・アーノルド
    ジーン・アーサー 、ライオネル・バリモア
    アン・ミラー

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<注!!ネタばれあり!!>

1938年度アカデミー賞作品・監督賞受賞。
アメリカの良心と呼ばれるフランク・キャプラ監督の作品。

銀行家にして大富豪のカービーが工場拡大のため
用地買収を行おうとするも、とある変わり者一家が
土地を売らないのでなかなかうまく事が運ばない。
ところがカービーの息子、トニーの秘書であり恋人だったのは
そんな変わり者一家の娘アリスだったのだ。
トニーはアリスの一家に会って感動、このよさを両親にわかって
もらいたいと思い、両家の出会いの場をセッティングする。
しかし、予定どおりの日に訪れれば、かしこまったおもてなしの
準備をされてしまい、自分の金持ち両親には
この変わり者一家の本当のよさがわかるまいと
トニーはわざと一日間違えてアリスの家へ訪れる。

そして起こった大騒動・・・・・

って、巨匠の作品に対してこういうのなんですけれども
本当に「変わり者」一家なんですが!!!わっはっはっは。

いやあ、HDDデッキに録画していた映画をうっかり全部消したり、
スカパーのペーパービューで
一日視聴可能だったはずの「着信アリ2」が、何故か
11時過ぎに「新・痴漢物語外伝 チカン太郎」という
謎の映画に切り替わっていて見ることができなかったり
と 微妙に不運な今日この頃。

和もうとセレクトした巨匠の作品。

和む前にこの変わり者一家にしばし、あぜんとして
いました、ワタクシ。

拝金主義を揶揄した作品で
金持ち俗物一家に対するのは想像どおり自由な人々の
集まりなんですけれども、ま、こんな感じ↓

・キャンディ作りが上手でそれが評判でけっこう稼いでいるけど
実はバレリーナになりたくて年中踊ってる(でも下手)な妹。
・その娘にベタぼれして、家にすぐに住みついたその夫。
(↑いつも木琴鳴らしてる)
・その妹のバレエの師匠のロシア人
・間違ってタイプライターが家に配達されてきたので
いつも小説を書いているお母さん。
・花火・爆薬作りに夢中なお父さん
・切手収集の趣味が高じてひとかどの
評論家になったらしいおじいさん
・この一家に惹かれて住みついたおじさん・1
(何してたか忘れました)
・この一家に惹かれて住みついたおじさん・2
(おもちゃを作っている)

とりあえず、どうやって生活しているのかわからない。
大人になってしまったくるっぱー、それが気になります。
こういう変わり者が身近に案外いるくるっぱー、
この一家の自由ぶり、洒落になりませんでした。

ええ、お金のために働き、日々つまらない仕事をするだけなんて
確かにつまらない。
だってお金は墓場にはもっていけないもの。
でも、労働してお金を得る って 卑しいことじゃない、
そうしなければ生きていけないのが今の世だし、

あえて言うなら、自由でいるためには

自分が好きなことを忘れないこと、
お金は墓場には持っていけないというのを忘れないこと

なのかなあ と 私は思い、
そして、
誰からも指図されずに好きなことをして暮らしている
自由の人っちゅうのは、並大抵ではない努力と根気の人
なんだということも忘れちゃいけないと思っているわけで

そんなワタクシにとって
この自由人一家、空恐ろしい一家に見えてしまいました。
なんつーの、勤労にいそしむ働きアリの観客に対して
なんのエクスキューズもなく、いきなり自由というか
へ、へ、へ、変。自由ってこんなんだっけ?

笑うに笑えな・・・・・

いや、笑ったんだけど。
みんな、変だよ。
げーらげーらげーら。
ありえないほど
好き放題に生きてます、いいんです、コメディです。

ええ、途中までひいちゃったんですけど
だんだん麻痺してきておもしろくなってきました、それほど
変な一家です。
これ見て、

「フリーダム!」とか言って
仕事やめるような人いないだろ 

と思った瞬間安心してみることができるようになりました、
一体なんの心配してたんだか、わしゃ。
そうなると、ま、予想通りの場所に着地してくれて
えかったのう、というかんじで
むしろ、変に感動巨編になってなくてかえって洗練されている
ような気もしてきました。

うん、金持ち一家は最初は
「何だこの無礼な中流バカ一家は!」みたいに怒るんですけど
やがて金持ち父さんのほうは脳天気一家に感化されて
お金より家族が大事なのじゃ と 気づいて
息子の結婚を許してしまうわけなのです。

これ1938年の作品ですよ。
テーマが恐ろしいほど古びていない。
そこには、素直にびっくり。
ま、しかし、イマドキの中途半端な自分探しブームに
つられがちな私どもにしてみたら
この脳天気一家の突き抜け方は参考になるかもしれません。

自分探してないから、この一家。

素晴らしき哉!人生 のようなじんわり涙とか感動は
期待しないで欲しいのですが
なかなか変で、妙な味わいあり。

【くるっぱー】

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Comments

ぎゃーーーはっっはは 字面だけできょわい!この一家!!
どーゆー集団やねーーん!!げーらげーらげーら

観てないのでアレですが なんですなあ
働くヒト=金のための働きアリ とひとからげるのもなんですが
自由人をステレオタイプに想像するのもそれ以上にリスキーね〜〜
ちっともうらやましくない!!!!ぎゃはは

確かに、自由=働かないこと と定義してしまうと、庶民が自由でいようとしたら、ヒトの何倍も不自由を迫られたりすると。そそ、それが悪いってんじゃなくて、まさにそれをし続けるには不断の努力が必要という。
ええ、庶民は、ですが。いっそ貴族なら。とか思いますが。
あ、そういう話で町田康の自伝ぽい小説がおもしろかったんだよなー。執拗に時代劇と落語を観つづけた、とか。何もしないのはすっげー根性が居るなー!って。

お金だけの問題じゃないし、精神だけでもツライ。
何にでもバランスが必要で、その匙加減や衝動も人によって違ったりしますが。くるっぱーの述べている自由であれば、誰だっていつでも何からもそういられるはずだし、そうありたいわねえ。

とそんなヤココとくるっぱーですが、こつこつ働いたお金で明日、シルヴィ・ギエムのバレエを観に行くのよね。小さなシアワセ。

【ヤココ】

Posted by: ヤココ | November 18, 2005 at 02:50 AM

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