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February 18, 2005

◆風と共に去りぬ (ヴィクター・フレミング)

くるっぱー的採点板:〔★★★★☆]

DVD:風と共に去りぬ スペシャル・エディション 〈4枚組〉
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1939年/アメリカ
監督:ヴィクター・フレミング
出演:ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル
    オリヴィア・デ・ハヴィランド、レスリー・ハワード

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今年もアカデミー賞発表間近ということで、BS,CS放送で
過去のアカデミー賞受賞作品をたくさん放映しています。
と、ゆーわけで「風と共に去りぬ」。
少女期に見て以来久々に鑑賞。
4時間弱があっという間でございました、濃かったわー。

スカーレット・オハラ、まさに「お嬢バカ一代」。
バカなお嬢という意味ではなくてですね、
「お嬢」道をひたすら突き進む、という
感じです。「お嬢様」でも「お嬢ちゃん」でもなく「お嬢」。
お嬢界の大山倍達というところでしょうか。

打たれても打たれても立ち上がるあの強さ。
牛も倒すんじゃねえかというたくましさ。

あれはどっからくるのでしょうか。
アンビリーバボーなまでの自己肯定。
あれは生まれてこの方、
蝶よ花よと育てられ、おかいこぐるみで生きてきた
お嬢ゆえの強さ。庶民にはありえない強さ。

「殿方はみんな私を好きになるに決まっていてよ。」
「ワタクシが貧乏になるなんてありえない。」

だってお嬢だから~。

もう爽快なほど自己中心的。
誰も幼少期にたしなめなかったばかりに
あのようにお育ちになりました。
欲しいものは全部手に入らないと気がすまないばかりに
そんなに執着するほどでもない普通の男アシュレーに
かたくなにこだわりつづけ
最初の結婚は恋のさやあて結婚、旦那すぐ死亡。
三度目の結婚で手にしたはずの真の愛も失う始末。
ついでに貧乏我慢できなくて
二度目の結婚は金目当てに妹の婚約者を略奪、旦那わりとすぐ死亡。

でも
「明日は明日の風が吹く」といいきって今日も頑張るスカーレット。
いやーーーーー究極のポジティブシンキング。
自分を信じるってこういうこと?すごいす。

と、半ば茶化して書いておりますが
スカーレット、決してバカではないですね。
4時間弱のスピード感あふれる波乱万丈のドラマの
中で少しずつ成長はみてとれて、ドラマ冒頭では
「つ、ついていけまへん、あなたには。」だったのが
次第にスカーレットを応援し始めてしまいます。
できることならレット・バトラーと本当に愛を大事に
育んで欲しかったわ。
レットもなんで最後の最後でスカーレットから去って
いくの~~。わかるけど、わかるけど
そういうスカーレットを愛することができる
肝っ玉の太いオトコだったはずじゃないの~~~。
スカーレット、生命力はたくましいけれど、
ひとりでは生きていけない女でしたからね。
彼女が本当に求めていたのは
「真実の愛」だったんじゃないでしょうか。
自分のことをわかっているようでわかってない彼女は
ずっとお金と自分をふりむかないアシュレーの愛を
求めつづけてしまって、しなくていい波乱万丈をしていたように
思ったのでした。
えてして波乱万丈の人生なんて自分で呼ぶような
もんです。

そう思うとメラニーのほうがほんとに強い女ですね。
自分の求めるものがわかっていて他人を信じることが
できた彼女。
スカーレットなんて強かだなんだいわれても
なんだか常時世間知らずのお嬢な感じがするのは
そのへんの無自覚さゆえでしょう。
お嬢ゆえの根拠なき自信のみでわたりあるくつーか。
それはそれですごいんだけど。

しかし彼女が結婚という手立てを使ってのしあがるしか
なかったことに当時の限界も感じます。
あたかもオトコを利用して生きてきたかのようですが
あの時代仕方なかったのかもしれません。
今ならスカーレット、違う人生歩んでいるはずです。

あと映画の中でよく「古きよき南部」という言葉が
出てきますが、それが奴隷制度の上に立脚した
一部のお金持ち白人層にとっての「古きよき南部」なのよねー と
鼻白んでしまうのもご時世ですかな、その部分に
ノスタルジーも憧れも抱けず、スカーレットの
タラへの思いが私にはあまりわからなかったりします。
生まれ育った土地への愛着、くらいにしか。

と、古い映画ですから、やはり設定や世界観に疑問を
感じるところもありますが
1939年の映画とは思えぬ迫力と豪華さにアメリカの底力も
改めて感じ入った次第です。

そしてビビアン・リーとクラーク・ゲーブル。
スターですな。
ビビアン・リーなら絶対「愛のエプロン」とかに出てきて
へたくそな料理を視聴者の前でご披露したり
しますまい。
身近に感じる芸能人というのもありですが
手の届かないほどの「スター」という存在にもいて欲しい。

豪華絢爛ハリウッド映画「風と共に去りぬ」を見て
そんなことを思ったのでした。

【くるっぱー】


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» 風と共に去りぬ [かたすみの映画小屋]
映画史上に燦然と輝く大作だということで、名画としてつとに名前が出る映画のひとつです。原題は『Gone With the Wind』。南北戦争が始まる直前の1861年、ジョージア州タラの大地主でみんなの憧れの的である長女スカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)は、近所の大地主のパーティで、好きだった幼馴染のアシュレー(レスリー・ハワード)といとこのメラニー(オロヴィア・デ・ハヴィランド)の婚約が発表されたのを聞いてショックを受けます。失意のスカーレットはメラニーの兄チャールズ(ランド・ブロックス... [Read More]

Tracked on July 21, 2005 at 12:56 AM

Comments

思い出します。初めて観たのはテレビで、
吹き替えが栗原小巻さんでした。もう釘付け。
原作もかなりの速さで読破した思い出があります。
当時は「メラニーいらつく」という印象が強かったですね。
判官びいきだったのかもしれません。
今では、メラニーのスカーレットを信じきることのできる強さには
敬服しますし、目標にしたいとさえ思います。
反面、あそこまでじぶんに正直に回りも考えず
生きながら、メラニーを捨てることのできない
スカーレットにも魅力も感じますね。
身近にだぶるお方がいるからでしょうか。
話し始めるといろいろ尽きませんが、
私の中に大きな足跡を残した映画であることは間違いないようです。
この映画を取り上げてくださって、とても
うれしかったです。
追伸=
いつも楽しく拝見していますよ。
これからも天つばもののおもしろい
コメント、お願いします!

Posted by: はむむ | February 19, 2005 at 01:41 AM

 最近、昔の名作のフィルムを今の技術で綺麗にしたDVDがたくさん出てきていて・・「風と共に去りぬ」も4枚組で出たようで、廉価版1500円で買ってしまった私としては、悔しいような・・・(でもこのエラく長い特典映像はなんなんでしょう。
「風と共に去りぬ」はメイキングだけでも、ビデオが出てて、
それをまとめたものだとは思うんだけども・・)

 この映画版の「風と共に去りぬ」を見て、当時の時代設定や、主人公のタラへの思いがイマイチ、良く判らないのは
私もそうです。
 最初に原作を読んでから、映画を見たので、この映画の荒っぽさには、仕方ないと思いつつ、腹がたったもんです。
 私の大好きなキャラクターも何人も省略されてたし。
 でも何せ長い話なんで、ここまで映画化できただけでも、
ファンとしては感謝せんと、いかんのでしょうが・・
 だけども、ラストシーンのレット・バトラーのあの冷たいセリフは何なのよ!
 原作のレットは、もっと優しいです。

 初めて見てから20年が過ぎて、自分がスカーレットの年齢を超えてしまって思うのは、スカーレットの若さ。
 ラストシーンでもまだ27歳なんですよね・・
 若さゆえの愚かさを、自分が年を取るにつれて考えさせられます。
 レットからしたら、本当にずっと年下で、彼女が子供で可愛くて仕方なかったんだろうな・・あんなに徹底的に傷つけられず、彼女が大人になると思ってたんだろうけれども・・
 (それだけ、スカーレットは戦争で心が強張ってたって事でもあるのですが)

 これの続編を原作者と全く違う人が書いて、TVドラマにもなっていて、私は見ちゃったんだけども・・
 やっぱり作者が絶対書かないと言っていたものは、止めた方がいいですねー
 舞台はアイルランドになって、主人公二人がハッピーエンドになって終わるけれども。
 (レットをティモシー・ダルトンがしてますよ!)
  ハーレクインになってしまってます。

 関連本は作者の伝記等たくさん出ていますが、私は岩波新書から出てる「「風と共に去りぬ」のアメリカ」という本が、人種問題や、未だに残る北と南について判りやすかったです。
 
 いろいろと考えさせられる事はあるけれども、映画としては、やっぱり最高なのではと思います。
 私の祖母は初めて見た時、本当に感動して、勇気づけられたと、何度も言ってたけれども、親子三代で大好きな映画です。

Posted by: うおりょう | February 19, 2005 at 12:27 PM

 追伸・去年のアカデミー賞の式典にメラニー役のオリヴィア・デ・ハビランドが、出席されてました。
 この映画の出演・製作者は不幸な死に方をした人が多くて
(クラーク・ゲーブルは落馬、ビビアン・リーは精神病で不遇な死、レスリー・ハワードはバミューダ・トライアングルで従軍中の行方不明)
 メラニー役の女優だけが、お元気なのは嬉しかったです。
 

Posted by: うおりょう | February 19, 2005 at 12:37 PM

レット・バトラーが最後の最後でスカーレットから去って行くのは、ラストの話としてはその方が面白いからでしょうけど(^^;、そういうと身も蓋もないので、それまで我慢してたんだけどぷっつんしちゃったんじゃないでしょうか?(^^;
私は小さい頃から転校が多かったデラシネくんなので、故郷を持つ人というのが、大変うらやましいです。出身にアイデンティティを持つ人っていうのは、昔は多かったんじゃないでしょうか。
ちなみにこの映画は男の私からすると苦手で、「なんでこんなわがままでタカビーな主人公がええねん?」って気持ちになってしまうのであきまへん(^^;。私が監督なら途中で桃太郎侍を出して斬ってます(^^;。でも現実に世の男女ってそういう不思議なとこはありますが(^^;。

Posted by: サンタパパ | February 20, 2005 at 01:55 AM

>はむむさん 身近にスカーレットみたいな方が
いるのですか(笑)それは大変ですね~。
それは自らがメラニーとなるしかないかも、ですね。

>うおりょうさん 続編の噂は聞いておりましたが。
ハッピーエンドですか。ふうむ・・・。教えてくださった
関連本おもしろそうですね、読んでみます!

>サンタパパさん
わがままでタカビーなじゃじゃ馬をのりこなしたいという
奇特な冒険野郎が世間にはいるということなのでしょうなあ。
女にとってはスカーレット、「友達にしたら鼻持ちならない」
けど「自分はなってみたい」そんな人だったりもするのです。

Posted by: くるっぱー | February 20, 2005 at 03:22 AM

「風と共に去りぬ」
多分中学生の頃、この映画が好きな母親と教育TVかな、字幕で観ていました。
ラスト、スカーレットのセリフ。

Tomorrow is another day."
(明日、私には、明日がある! と字幕にありました。)、
それと、
I'll never be hungry again!"
(私は二度と飢えない!)

だったと思うのですが、
見終った私が
「結局、明日は明日の風が吹く、っていうことなんだね」と茶化して言った時の母親、
「なんて情けない子だよ、この子は」なんて顔していたのを薄ぼんやりと覚えています。

今見たら違う感想を持つんでしょうねえ。
機会があったらもう一度チャレンジしてみようかなあ。

でも、くるっぱーさんの記事もパンチが効いていていいなあ。

Posted by: nemota | February 20, 2005 at 10:07 PM

nemotaさん こんにちは。

「明日、私には、明日がある」

「明日は明日の風が吹く」

訳でずいぶんニュアンスが違うものですね。
どちらも同じようなことを言いたいというのは
わかりますが、翻訳ものはこういうところが
おもしろいですね。

I'll never be hungry again!"
(私は二度と飢えない!)
この台詞も印象的でした。
スカーレットが大根に生でかぶりつくところや
レットと新婚旅行にいってがっついて
たしなめられるところとか、
スカーレットは本当に「二度と飢えるもんか」と
思ったのだろうなあ としみじみ・・・。
この体験もスカーレットのたくましさに凄みを加えた
原因のひとつだったのでしょうねー。

長尺の映画ですが大映ドラマ並みの展開は
時間を感じさせません。ぜひいつかまたご覧になって
見てください。

Posted by: くるっぱー | February 21, 2005 at 01:19 AM

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