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February 01, 2005

◆マリー・アントワネットの首飾り (チャールズ・シャイアー)

くるっぱー的採点板:[★★☆☆☆]

DVD:マリー・アントワネットの首飾り
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関連書籍:王妃の首飾り 上/アレクサンドル・デュマ
王妃の首飾り 下/アレクサンドル・デュマ
ベルサイユのばら(5冊セット)/池田理代子

2001年/アメリカ
監督:チャールズ・シャイアー
出演:ヒラリー・スワンク、サイモン・ベイカー
    ジョナサン・プライス、エイドリアン・ブロディ
    ブライアン・コックス

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
フランス革命で断頭台の露と消えた悲劇の王妃
マリー・アントワネット。
このお話はまだ革命前、民衆の不満が高まりつつ
あったころにマリー・アントワネットをまきこんで
起こった歴史的詐欺事件をモチーフにした
豪華絢爛ロココ調の歴史サスペンスです。

期待は大!!
んが、しかし!
「ベルサイユのばら」の勝ち!

せっかくの実写ロココだったのに残念。
しかも元ネタの首飾り事件自体が実にミステリアスな
本当にあったお話で、そのまま映画にしたら
それだけでもおもしろくなるはずなのに、どうも退屈だった
という印象がぬぐえない。
なぜかしら・・と考えるに、

●ジャンヌのキャラクター設定とストーリーがかみ合わない

  この映画では首飾り事件の首謀者、ジャンヌ・ド・ヴァロアを
  ただ家名の再興を願うあまりに犯罪に手を染めてしまった
  悲劇の女性のように描こうとしているが、やってることは
  やはりただのペテン師のようなことで、そのあたりが
  どうもちぐはぐしていてまるで感情移入できない。

●ヒラリー・スワンクが貴族にみえない

  上品にはみえる。でも庶民顔とでもいうか、
  庶民のお金持ちの家で上品に育ったという風には見えても
  ヴァロア王朝の末裔には見えない。
  ジャンヌという屈折した欲望の持ち主を表すには
  彼女の顔は生真面目すぎる。

(いやー、実際の貴族顔ってのがどんなのか知らないのですが
顔って大切よ~。映画を見ている間って普段の生活とは
違う世界に浸る時間ですよ。
二時間弱の間、豪華絢爛ロココの時代の
愛欲うごめく世界にひたるためには、まず顔面でつかんで
くれなきゃだと思うのよ~。もうこてこてに
業の深い顔の人が主人公であってくれたら
映画の印象も違ったと思うのよ~)

●おロココのおフランスのお話なのに全部英語。

  会話だけが英語ならまだしも、話の大事なポイントである
  「手紙」も全部英語で書かれていて興ざめ。
  「じゅびじゅろじゅぶじゅれ~」とやってほしかったところだ。
 
(余談だが
私が以前の記事
フランス語を「じゅびじゅろじゅぶじゅれ~」のように
例えて書いていたら
「なんの活用にもなってないよ(笑)」と
スイスに住んでるフランス語堪能な友人がメールしてきてくれた。
あ、ありがとう・・・。てへ★) 

●首飾り事件自体がわかりにくい

  どこがどう詐欺で、この事件がどうして
  フランス革命の端緒のひとつとなったのか が
  わかりにくい。そこがミソなのにー。
  私はたまたま「ベルばら」のおかげで事件の
  あらましを知っていたが、そうでなければちょっとつらかった
  気がする。

というようなわけで、なんつーか
重厚なふりして大変うすっぺらな印象のドラマだったんですの。
でもこういう歴史ドラマのわりに時間が短いので
それはよかったかも。あの退屈さで3時間とかあったら
つらかっただろう。

とはいえつまらないばかりではありませんでした。
衣装なんかは見るのやっぱり楽しいし
ジャンヌの夫を演じたエイドリアン・ブロディが
「強欲・愛欲」に満ち満ちの煩悩貴族がぴったりで!
いやー、先程書いた
「顔面でのつかみ」 ばっちりでしたよ。
この映画での私の救いはそこでしたな。

そんなわけで、この映画を見終わっての感想は

「ベルばら」は偉大だ。

ということでした。
全然映画とは関係ないけど、偶然この映画を見る前に
読んでいたのが
マリー・アントワネットと悲運の王子という本。
ベルばらではオスカルになついていた、あの可愛い王子様の
死の謎についてのお話です。
長いことフランスでは「実は王子はこっそり牢獄から逃げて
生き延びた」という説があったそうですが、
3年間牢獄に閉じ込められて死んだ幼い王子の心臓を
なんと当時の医者が隠し持っていて、それがいまだに
残っていたのだとか。
それで、つい最近
その心臓と彼の遺髪をDNA鑑定してその噂の真偽を
確かめたという話の顛末を書いた本です。

ベルばら好きな方はよかったら
読んでみてください。おもしろかったです。

って映画の話はどうなったんじゃい、って感じですな。

【くるっぱー】


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『マリー・アントワネットの首飾り』 ●監督:チャールズ・シャイア ●出演: ヒラリー・スワンク(ジャンヌ)、サイモン・ベイカー(レトー)、エイドリアン・ブロ... [Read More]

Tracked on February 02, 2005 at 01:10 AM

Comments

 この話は確かに史実の方が、映画よりも、もっと詐欺師が多くておもしろいかも。
 私もジャンヌ役のヒラリー・スワンクはイマイチ貴族に
見えなかったかな・・彼女には先月に賞を取ったらしい熱血ボクサー役の方が適役なんでしょうね。
 
 でも衣装なんかは楽しくって、あまり出てこなかったけど、
マリー・アントワネットがつんとした鼻の人で、こったカツラを被ってておもしろかったです。
 
 私は藤本ひとみがマリー・アントワネットの息子の方じゃなくて、娘の事を書いた本を読んだけど、これもおもしろかったよ。

 

Posted by: うおりょう | February 01, 2005 at 09:44 AM

コンバンワ~。
TBありがとございました。
まったくもって私と同意見だったので、笑ってしまいました。
>ヒラリー・スワンクが貴族にみえない
だけでも、かなりこの映画の価値が下がっているような・・・(笑)
彼女には歴史モノ、ましてはおフランスは似合わなかったのでしょぅ。

それより"映画雑談"、おもしろそうなのでこれからも読ませてもらいま~す。
ヨロシクです。

Posted by: ロッコ | February 02, 2005 at 01:15 AM

うおりょうさん コメントありがとうございます。
藤本ひとみの本タイトルはなんというのですか?
マリー・テレーズの話も辛い話ですよねえ。

いやー 波乱万丈なご一家ですね
ルイ16世一家。

Posted by: くるっぱー | February 03, 2005 at 05:18 AM

 藤本ひとみの本は「マリー・アントワネットの娘」で中央公論から文庫で出てますよ。
 ベルバラといえば、実写版でフランスで撮った映画があったのを覚えてますか?
1977年「レディ・オスカル」って題名だったらしいのですが、
随分前に見たっきりで私はあまり内容を覚えていません。
 ただあまりおもしろくなかったような・・・
 向こうの人達からしたら「男装の麗人」って設定からして、ピンとこなかったのではと・・
 それにフランス革命についての認識が、多分日本人は凄く美化してると思うし(向こうの人からみたらズレてるんだろうな・・)

 余談ですが池田理代子の「女帝エカテリーナ」も私は好きで、キャサリン・セタ・ジョーンズがエカテリーナ役の
「女帝キャサリン」という映画を見たのですが・・
 見るんじゃなかった。
 お色気ムンムンのセタが出てて、歴史的にはエカテリーナが何をしたのかもさっぱり判らない、変な映画でした。

Posted by: うおりょう | February 04, 2005 at 10:26 AM

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