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December 22, 2004

◆素晴らしき哉、人生! (フランク・キャプラ)

くるっぱー的採点板:[★★★★★]

DVD:素晴らしき哉、人生! 特別版
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1946年/アメリカ
監督: フランク・キャプラ
出演:ジェームズ・スチュアート、ドナ・リード
   ライオネル・バリモア、 トーマス・ミッチェル
   ヘンリー・トラヴァース

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<!!注!!ネタバレあり>

素晴らしき哉、人生!
心の底から、そう言える人生を
過ごしたいものです。

それってどんな人生?
ハリウッドのハートウォーミング番長、
アカデミー監督賞を5年間で
3度受賞したフランク・キャプラ監督は、
その答えをストレートに映画で語っています。
いまだにアメリカではクリスマスにこれが
再放送されるほど人気のある映画だそうです。
ワタクシ、最近、先生も走るとゆー忙しさの師走に
つられて雑事に追われ、あたふたどたばた。
あせるあまりに
俺はサザエさんかよ というくらい
間抜けなドジを踏みまくって、人生に
疲れ果てておりましたが
これを見て、なごみました、ささ、
なごみましょ、なごみましょ。

てなわけでお話はどんなのかといいますと

本作の主人公、ジョージ・ベイリーは
夢にあふれ、誠実でスマートな男性ですが
人生では貧乏くじばかりをひいています。
そんな彼が人生最大の危機に瀕してついに
自殺まで考えたあるクリスマスの夜、
天から二級天使がやってきて
彼を救おうとします。
さて、どうなるやら?ってかんじでして
コメディ風味のファンタジーヒューマンドラマと
いうところ。

彼の少年期・青年期・そして現在を
キャプラは丁寧に、温かくそしてコミカルに
描きます。ここが丁寧なので
ラストのハッピーエンドへのもっていきかたも
なぜか素直に納得させられるわけです。

少年期のエピソードも、ジョージの誠実さをよく
表しているんですが
私は青年期の彼の恋のあれやこれやが
大好きです。
ジョージ!おお!ジョージ!
いい奴だけど貧乏くじをひく男という
キャラをこの恋愛模様でばっちりわからせて
くれました。
にぶちんなの!素直で誠実で、でもにぶちん!!
恋愛における男女の差がおもしろいように
よく出てるのです。

女性は彼の仕草ひとつから百くらいのことを
読み取っていきますが
女性が考えているほど男の人って
あれこれ考えていないもの。
つか、意味深な顔してて実は
「ねみー。」とか「はらへったー。」とかしか
思ってないことあったりするんだよなー、どうよそれ。
ってそれはさておき、

高校のプロムでのチャールストンパーティ。
最後まで踊りつづけたカップルが優勝。
お目当てのメアリーと無事にカップルを組んで
踊るんだけど、同じくメアリーを狙っている
友達がやっかんで、悪戯を。
ダンスフロアの下には実はプールがあって
スイッチ一つでフロアはまっぷたつになって下から
プールが出てくるのです。
(ちなみにこの体育館とプール、第二次世界大戦前の高校の
施設ですよ。日本、戦争に負けるはずですわな。)
「ジョージをプールに落っことしちゃえ」と
友達はそのスイッチをオン!
床が動き出して他の参加者は大慌てなのに
ジョージとメアリーは
にこやかに踊りつづけいつのまにか
優勝候補者に。そんな二人を見て周りが盛り上がる中
ジョージとメアリーはプールの底へ。

・・・ここからですよ。
パーティは二人のどっぼ〜〜んでかえって盛り上がってですよ・・
ずぶぬれの二人は学校の更衣室にある
適当な服を借りて、変な格好で夜道を歩きながら帰るんです。

すでにふたりだけのと・く・べ・つ・な思い出でしょっ?
あとはここでジョージが告白しちゃえばいいのです。
てかするだろ。てかチューーーするだろ。
すでにメアリーの顔には
「やる気」の三文字が書いてあるかのようでした。
ジョージも途中まではいいわけ。

「何を着ててもきれいだよ」みたいなこといったり、
二人で歌をハモって歩いたり、もーー、初々しいラブっって
かんじでね、 アタクシにっこりですよ。

歩いているといわくつきの屋敷の前に。
今は誰もいないそのお屋敷のガラス窓に石を投げて
割ることができると願いがかなうそうなんです。
ジョージはおもむろに
ガッシャーーン!!
メアリーは(わかってるのよ♪)という顔で

「何を願ったの?」と聞きます。
ロマンチックにね、うんうん。期待するよね。

ジョージ、すッごく嬉しそうに

「世界中を旅するんだ!!それでねっえっとねっ」と
自分の夢を語り始めます。おい!ちょっとアンタ!
すげー空気が読めてないに・ぶ・ちん!!ちん!ちん!
このときのメアリーのむっとした顔、最高に可愛いですよ。
そしてメアリーも石を投げてなにかお願い事をします。
「何を願ったの?」と聞くジョージに「秘密。」という
メアリー。
なっ、なっ、女の子ね〜。

で、気をひこうとするメアリーとジョージを
実はずっとみていたおじさん
「いいからキスしろ!!!」と怒鳴ります。
ほんと、そーじゃ!!
このあたりのねちこくないコメディの味つけが
懐かしい風味で、とても温かいのです。
そっからあとも可愛いんだけど、あとは見てのお楽しみ、
ってことで
ま、いろいろあって結局二人は結婚するものの。

ジョージの人生、何度も言うように
「貧乏くじをひく男」

世界中を旅したいという夢を少年の頃から持っている
のですが、夢が実現しようとすると
なぜか現実が邪魔をして
「父のため」や「弟のため」や「みんなのため」に
夢をあきらめて生きていきます。
メアリーと結婚できて子供も4人できて
幸せなんだけど、夢はなかなか実現できない。
と、いっても決して後ろ向きの決断なのではなく、
彼の誠実さや愛情深さがそういう決断を
促していて、自分自身が決めたことなので
ジョージは愚痴も言わず
自分の与えられた役目を一生懸命果たして
いきます。

だからこそ、見ていて
「夢がかなうといいなあ、幸せになるといいなあ」と
いつのまにか見ている私は素直にジョージを応援
していました。

そんな時に人生最大のピンチ。
さすがのジョージも荒れまくって人に当り散らし
挙句に自殺を考えます。

そこに二級天使登場。
ここから先はぜひ見ていただくとして

キャプラは
「素晴らしい人生」ってどんなもの?という問いに
「どんな人生も素晴らしい、貴方がいるから僕がいる。
僕がいるから貴方がいる。誰もが大切な人生を
生きているんだよ。」

と、答えています。
楽天的な答えかもしれません。
でも、素直にそう思ってみたい。
いいことはきっとある。素晴らしいことって実はもう
自分の中にあるのかも。

そんなほんわかした気持ちになれるクリスマス映画です。
オススメ!!

【くるっぱー】

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Comments

 映画を見るときにどうしても斜に構えて見る癖の
ついてしまっている三十代のひととしては、なかなか
作品に没頭するのが難しくなってきているのですが、
これは素直に没頭できる数少ない作品のひとつです。
 アメリカではクリスマスに見たい映画として必ず
テレビで放映されるそうですが、見ていただくとその
理由がしっかりと解る作品です。
 辛い時、へこんでいる時にこれを見るとなんだか
元気がわいてきて(まるでビートルズの「レットイット
ビー」)、そして明日またがんばろうという気持ちに
させてくれる素敵な作品ですね。
 誰かに必ず影響しているのが人生なんですね。
年一回は見ていって、元気をもらおうと思います。

Posted by: pulp | March 13, 2005 at 12:22 AM

子供の頃に映画を見るときって
何も考えずにお話の中に入り込んで、笑ったり
泣いたりしたけど
そんな気持ちを思い出させてくれる映画で、私は
大好きな作品なのです。
幸せになりたい と 人は思い
お金や名誉や愛を求めるものですが、実は
幸せはもう持っているのかも って謙虚であたたかい
気持ちを思い出させてくれる映画です。

Posted by: くるっぱー | March 13, 2005 at 03:50 AM

はじめまして。
コメント有難うございました。
ジョージの人生を見ていくと
どうしても彼を応援したくなってしまう。
最後の奇跡も、彼なら当然と納得出来ます。
心が洗われる名作ですね。

Posted by: YOSHIYU機 | March 19, 2006 at 06:22 PM

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