◆キル・ビル Vol.2 (クエンティン・タランティーノ)
くるっぱー的採点板:[★★★★☆]
![]() | DVD:キル・ビル Vol.2 → Amazonで詳しく見る DVD:キル・ビル Vol.1 & 2 ツインパック サントラCD:キル・ビル Vol.2 本:「キル・ビルVOL.2」&タランティーノ・ムービーインサイダー |
2004年/アメリカ
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン、デビッド・キャラダイン
マイケル・マドセン、ダリル・ハンナ
ゴードン・リュー、マイケル・パークス
サミュエル・L.ジャクソン
official site
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<!!注!!ネタバレあり>
今更ながらやっとキル・ビルvol.2鑑賞。
焼肉こってりジュージュー食べてお腹いっぱいになったら
満腹なのにお茶漬け食べたくなります。
この作品はお茶漬け。
『Vol.1』と一緒に見ればよかったなあ、
この2つは一緒に見るべきなんだとしみじみ思いました。
前作を見たときには、そこそこおもしろくは思ったけど
ちょっとタランティーノにおいてけぼりくらった感じがして
「こういうの、もうこれだけでいいから」と思ったわけですが
なぜか『キル・ビル Vol.2』を見た後、
「Vol.1見たい!!」と痛切に思ったのです。
考えてみりゃそうですよな、
もともとは一本の映画だったんですもんね。
二部にわけたのでこのように前・後編でテイストを変えたのか
という点については実際どうなのか知らないのですが
どーなんでしょーか?とりあえず
前作が日本映画に愛を注いで作られたとしていたら
こっちはマカロニ・ウエスタンとカンフー映画。
血しぶきぶしゃーー!!のはっちゃけ感は減ってますが、
ダリル・ハンナ演じる隻眼の殺し屋エルとのバトルや、
わかったよーなこといってやることが猛烈に陰湿なバドに
生き埋めにされちゃうシーン、1000年近く生きているわりに
目つきがぎらぎらしているパイ・メイとの修行など
ばかばかしい部分、ちゃんと楽しめます。
パイ・メイ。
このおじさんはかなりおもしろかった。
1000年以上生きてる計算になる中国拳法の達人なのに
エルにあっさり毒殺される間抜けさといい
修行中のブライドの頭を杖でごつんと殴るときの
ドリフ的間合いといい、
よくわからんおもしろさが醸し出されておりましたよ。
ちなみにこのシーン↓

そのままでみてもおもしろいけど
早送りするとまたいっそうおもろいです。
ちょっと話が横にそれましたが
そういうこまごましたおもしろさとか
映画オタク的なおもしろさというのは
あくまでこの「キル・ビル」の一側面であって
お話としては、意外ときちんと
おとすべきところにおとしてある、というかんじ。
で、vol.2だけ見ると
その「おとすべきところにおとす」という部分が強すぎて
地味に思えたりするんだけれども
まとめてみるときっとちょうどいい具合なんだろうな
って思ったわけです。
そうですねー、それから、お話の起承転結、回想の挿入の
しかたなどが一本のRPGのようにも思えました。
基本の物語はオーソドックス、ただ
設定がタランティーノの好きなもので埋め尽くされている。
言い方を変えればタランティーノのオツムの中の
おとぎ話だったといえる気がします。
結局「好きこそものの上手なれ」つーんですか?
とにかくいたるところにタランティーノの愛が
ほとばしってて、憎めない というのが正直な感想。
映画がすき!
ユマがすき!
かっこいい女すき!
カンフーも日本のアニメも影の軍団も
マカロニウェスタンもすきすきすき===!!
って嬉しそうに言われたら
そーだねー、好きなんだね〜 としか
言えないじゃないですか。
しかもなんだかんだきちんと自分の作品になっている
という、彼の咀嚼力と表現力。
で、また細かいところに戻るんですが
しつこいようですが
ダリルとユマの上背ある美女同士のタイマン、よかったざす。
それに「ビル」演じるデヴィッド・キャラダインの渋さ、
彼以外に「ビル」を演じることのできる役者はいないんでは
と思えるはまり具合。
そして実は生き残っていたブライドの娘、B・Bが
寝るとき見る映画「子連れ狼」。
英才教育ですな、なんつか。
エンドロールがはじまってからもサービス満点なので
DVD借りたら最後まで見たほうがよいとおもいます。
終わった〜とおもってやめちゃわないように。
映画バカ一代タランティーノ、憎めません。
【くるっぱー】
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Comments
「血が足りない・・・」と物足りなく思ってしまった私ですが、このvol2の方がタランティーノ臭かったかしら?
カンフー老師はつっこみどころがあって、確かにいっぱい
笑えました。
(この老師で出てる役者は、一人二役でvol1で黒服殺し屋でも、出て殺されてたらしい)
vol1は元ネタの日本映画がかなり判って、笑えた部分もあったけど、私あまり昔の西部劇、活劇は見てないのが残念。
(ビル役キャラダインの昔のカンフー映画とか・・)
プレミア会場でエル役ダリルは、
「またパート3があるわよ~」なんて一人で言ってたけど、敗者復活戦をやりたいのでしょうか~
(目玉くりぬかれても生きて復讐に燃えてるのか!)
この映画の後タランティーノ、カンヌの審査とかで妙に?
お偉くなっちゃった印象があるのですが、
(恋の噂まであったし)
またはじけてもらいたいものです。
Posted by: うおりょう | December 21, 2004 at 10:22 AM
ついに見てしまいましたvol.2。 前回の反省からなのか全日並みの流血シーン(つまり安っぽくて話にならないという意味で...)は影を潜め、まとまりのある映像が多くなりほっとしました。 特にバドのキャンプカー近くの荒原の色彩がとても美しくいいものを見せてもらいました。(クールヴェールの「略奪者」の砂漠及び荒原もとても美しく撮られています。) ダリルとの決闘シーンもとてもかっこいいです。ていうかユマより彼女のほうが魅力的になっているような気が...。 ともかく既に言われていたようにこれは二つを見ないと意味を成さない作品です。 好き勝手にやっても良いんだったらいっそのこと四時間半の大作として上映して欲しかったなあ...。(映画会社はお客の回転率が悪くなるので嫌がるでしょうが。) カンフーシーンに関しては「酔拳」、「拳精」、一連のブルース・リー作品をそしてユマが墓から出た後のレストランでのシーンは「激突」や「ミッドナイト・ラン」を思い出しました。 彼の作品を見ると常にモトネタばかりに気が散ってしまいがちになってしまいますが、それは本筋ではないので、出来るだけ作品に集中して味わっていこうと思う今日この頃です。 ただ車の中で回想している映像がモノクロで過去がカラーというのは「ジョニーは戦場に行った」みたいだなあとか、気になってしまいます。 これがひとつの作品(つまり四時間半の)としてならば前半の流血戦も許してあげるし、自分だけうれしいシーンも目をつぶってあげようと思いました。 しかし怖いことわざ「二度あることは三度ある」だけは勘弁して欲しい。なぜならエンドクレジットでのダリルのところの「?」が妙に気になるからです。
Posted by: pulp | January 19, 2005 at 04:38 PM
pulpさん いつもコメントありがとうございます。
私、正月にレザボア・ドッグス久しぶりに見まして
やはりレザボア~、パルプフィクションは傑作だなと
思っていた矢先でしたので、
キル・ビルを改めて思い起こして思うに
タラちゃんの映画への愛がほとばしりすぎ気味というか
(そこが愛おしいともいいますが)
やりすぎの感は否めないというところ。
タランティーノの次回作が楽しみです。
どんな映画を作ってくれるのでしょうね。
というわけでVOL.3だったらちょっとやだなあ の
くるっぱーでした。
【くるっぱー】
Posted by: くるっぱー | January 20, 2005 at 04:42 AM