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November 21, 2004

◆回転 (ジャック・クレイトン)

くるっぱー的採点板:[★★★☆☆]

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原作本:ねじの回転/ヘンリー・ジェイムズ

1961年/アメリカ
監督:ジャック・クレイトン
出演:デボラ・カー、マイケル・レッドグレーヴ
   メグス・ジェンキンズ、マーティン・スティーブンス

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<!!注!!ネタバレあり>

ロバート・ワイズ監督の『たたり』と並ぶ、
ゴシック・ホラーの元祖たる作品。
田舎の広いお屋敷で、美人の家庭教師が
小さな男女の兄弟を幽霊から守ろうとするお話です。
この頃御年40歳のデボラ・カーが家庭教師役ですが
その美しさはなかなかのもの。

原作は『鳩の翼』などでも有名なヘンリー・ジェームズ、
映画の脚色にはトルーマン・カポーティも参加しています。

この映画の「怖い」は「闇」の怖さ。
その闇は文字通りの意味でもあるし、
人の心の闇のことでもあるわけでして、

デボラ・カー扮するミス・ギデンスは
ある裕福な家庭の子女の家庭教師として
ブライハウスと呼ばれる古い広大なお屋敷にやってきます。

子供もなつき、召使いのおばさんも親切で、
がんばろー!と思うギデンスさんですが
次第にこの屋敷になにかいることに気がつきます。

そして一見無垢に見える子供達に
なにかどすぐろいものがひそんでいることにも気がつくのです。
子供の中に時折かいまみえる野獣のような目の光。

「なにかがおかしいわ!」

そうこうしてると、何度も幽霊を見てしまい、
ついに闘う決心をするギデンスさん。

その屋敷のおとなの中では、彼女だけに見える幽霊。
召使いのおばさんにいろいろ聞くうちに
その幽霊の謎がわかってきます。それは以前この屋敷にいた
召使いの男と家庭教師の女の霊だったようで
どーやら野蛮系男女だったらしく、
この愛に飢えている子供たちに 自分達の濡れ場を見せたり、
暴力的なことを教えたりしていたようなのですが
子供達はとても慕っておった、ということだったのです。
が、男のほうは何者かに殺され、女はそのショックで自殺、
以来 子供たちのからだをつかっては逢瀬を重ねていたらしい
ということがわかってきます。

「救わねばなりません!」とますますはりきるギデンスさん。
牧師の娘として育てられ、知性も教養もある女性です。
いわば、「光」を象徴する女性です。

しかし彼女ががんばればがんばるほど
皆からうとまれはじめ・・・・・・

光の彼女は、闇にうごめくものに勝てるのか?

ってわけですが
幽霊が見えているのが彼女だけに、
次第に屋敷の中で孤立していくのですね。
このとき、彼女自身にも闇がかいまみえる瞬間があって、
そこがなんだかダークにロマンティック。

近代の理性から切り離された、闇の楽園
という風情のブライハウスでは
ギデンスさんのほうが異邦人のようなのです。

結末はがーん!そ、そんな・・・・。という感じ。
別にどんでん返しというわけではないですが
救いがありそでなかったという。
悲しくロマンティックな作品です。

気になるところはといえば
こどもがねー
絶世の美男美女だったら、
この退廃的なムードがよりいっそう際立って
もういっこくらい星増やすところなんですが。
男の子のほうが、かなーり大事な役なんだけど
可愛さが平凡なので残念。小悪魔ぶりがたらーぬ!
人は見かけじゃないっていうけどねっ
見かけが大切な時もあるのよ、ほんと。
近親相姦的小悪魔兄妹を演じるのが不細工じゃ
こっちの興もさめるわい。

しかし おでこのしわが気になるとはいえ
デボラ・カーがこの家庭教師役にぴたりとはまっていて、
これは納得の美しさ。

クラシックな作品で、
血わき肉踊るようなホラーじゃないですが
秋の夜長にはとてもお似合いの一作と申せましょう。
オススメ★

【くるっぱー】

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