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June 01, 2004

◆顔のない眼 (ジョルジュ・フランジュ)

くるっぱー的採点板:[★★★★☆]

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1959年/フランス,イタリア
監督:ジョルジュ・フランジュ
出演:ピエール・ブラッスール、アリダ・ヴァリ
   エディット・スコブ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
モノクロの静かで美しい映像で語られるは
顔に火傷をおった娘のために
若い女の皮をはぐマッドドクターの狂った愛情と、
それを恐れながらも止めることのできない娘の苦悩。

むはー、これ今だったら
グロい映像ばんばんで作られるんでしょうなあ。
しかしこの映画では直接的なグロ映像がない分
かえって恐ろしさが増してます。
この辺、最近のホラー映画やサイコキラーものに
学んで欲しいところ。

もちろん、この中でも皮膚をはぐシーンとか
顔が崩れていく描写があるのですが
そういうシーンでことさら脅かそうとはけして
していないのです。なのにコ・ワ・イ!

まあ、このお話、
医学的な設定などにきっと無茶なところなどあるのでしょうが
製作年などを考えたらそれは不問にふしてよいでしょう。
かなーり雑なこと言ってるんですけどね、
主人公の皮膚移植の権威のドクター。どのくらい雑かって??

「放射線を当てればいいのだー」
「でも失敗すると患者は死ぬー」

って、おい! いや、しかしこの映画
笑う映画じゃないですから、ごほほ。

話を元に戻しましょう。この映画の怖さは、
演技陣の演技力におうところも多いと思われます。

火傷した娘はいつも、『犬神家の一族』のスケキヨみたいに
白マスクをかぶっているのですが
眼の部分だけが開いています。その瞳が
父親のする狂気の所業に対して怒り、悲しんでいることを
実に雄弁に表現しているのです。
なかなかエディット・スコブの眼の演技たいしたものです。

それから博士の助手役のアリダ・ヴァリも凄みがあります。
心ならずも殺人のお手伝いをしている彼女、
やはりどこか狂ってますが、淡々とした演技がかえって
それを際立たせていたとゆーか。

最後は警察が事件に気づくので、それで終わるのかな?
と思っていたら、もっと切なくて美しい終わり方でした。
音楽も、内容とは裏腹に妙に軽快で
不思議な雰囲気の怪奇ホラーだったのでした。
これはわりかし、拾い物だったにゃ。

【くるっぱー】

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