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May 23, 2004

◆ホテル・ニューハンプシャー (トニー・リチャードソン)

ヤココ的採点板:[★★★★★]

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原作本:ホテル・ニューハンプシャー(上)/ジョン アーヴィング
原作本:ホテル・ニューハンプシャー(下)/ジョン アーヴィング

1984年/アメリカ
監督:トニー・リチャードソン
原作:ジョン・アーヴィング「ホテル・ニューハンプシャー」
出演:ロブ・ロウ、ジョディ・フォスター
   ナスターシャ・キンスキー

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
フシギに魅力的な家族と人々それぞれの、
凄惨でたくましい現代のお伽噺。
ああ、やっぱり
お父さんはみんなのヒーローなんだものよ!


原作は
アーヴィング特有、長ああ……いエピソードを
端折りながらも、独特の「物語」っぽさを損なわず、
とっても良い映画になっていると思います。
いやでも、どうかな?ワタシは
原作を心に浮かべながら見てしまった事は否めない。
そうでない場合はどうなんでしょうね?

家族でホテルを営むことにこだわりつづけた
父さんと、風変わりな家族の物語。
ホテルの名前は最初から、父さんと母さんの思い出の場所、
ホテル・ニューハンプシャーに決まっていた。
家族の歓び、困難と苦しみを飲み込みながら、
ホテル・ニューハンプシャーは
時を変え、場所を変えて存続していく。
しかし、どんなに求めても求めても、
夢は儚く脆く、手の間をすり抜けていってしまう。

・・・・って もーだめ!!
思い出すだけで涙がにじむワタシなんですが。

きびちい現実に負けながらも、力強く運命をこじ開けていく、
たくましいのは特に女の子達な気がします。
レイプされたり近親相姦したり大変な長女フラニーをはじめ、
夢見がちな父さんを支えたのは飛行機事故で死んじゃう母さん、
熊の着ぐるみの悲しいレズビアン、スージー。
身長が伸びなかった夢を小説に託した小さいリリー、
物事を見通していたあまりに先急いでしまった。

と これでもかって悲惨な事件が起こる割には
生々しくもなく、明るく・強く、
我々の学ぶべきことを含んでいて、やっぱりこれは
「お伽噺」としか形容しようがないのです。

一点、父の為に偽り続けた最終形のホテル、
てのは残して欲しかったエピソードだなー。
でもー、本作のラスト、号泣しちゃいました。
うわーーーーーーーあああんっっ(思い出し号泣)

中でもとびぬけてパンチのきいたフラニーは、
少女期のジョディ・フォスターで大正解。
気丈さときつい眼差し、見事です。
熊のスージー、実は原作だとブスという設定が
(だから熊の着ぐるみ被ってる)
なぜかここでは、ナスターシャ・キンスキー!!おいおい!
でも美しいから良いんです。いい味出てますし。


余談ですが、アーヴィングの原作を読んだのは、
入院中のベッドの上で。異様に早寝のオバサン達のいびきの中、
んーもー泣けて泣けて困っちゃいました。
遡ってぶ〜け世代のワタクシ、中学時代。
耕野裕子の名作「
リバイバルはいつも電車で」で
両親をいっぺんになくした主人公が、
この映画を観て涙する、というエピソードがあるんですね。
(ちなみに作中では「ビストロ・ニューハンプシャー」。)

と、いろいろと思い入れがあるだけにだいぶ点甘い。
DVDのハードも持ってなかった時にソフトを買った本作です。


【ヤココ】

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