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May 22, 2004

◆偶然 (クシシュトフ・キェシロフスキ)

くるっぱー的採点板:[★★★☆☆]

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1981年/ポーランド
監督:ロクシシュトフ・キェシロフスキ
出演:ボグスワフ・リンダ、タデウシュ・ウォムニツキ
   ズビグニェフ・ザパシェヴィチ

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「もし、あのときこうしていれば・・」
なんて考えることは、誰にでもありますね。

この映画は主人公の医学生ヴィテクが、列車に
1:乗れる
2:乗れそうだったのに止められる
3:乗れなかった

という3つの場合の、彼の運命の変化が描かれています。
1の場合彼は共産党員に、2の場合は地下運動組織に、
3の場合は医者に…と異なる人生を歩みますが、
幸せな結末はどの場合にも訪れません。がびーーん。

そういう意味では「偶然」というより「必然」という感じ。
この映画が作られた頃のポーランドの、政治的な状況が
影響しているのかもしれませんね。
自由を求めても全てが徒労に終わる空しさ。

それから、親の呪縛からの解放 というのも
1つのテーマだと思います。
ヴィテクがなぜ医学生だったかというと、
父一人子一人で育ててくれた父がそれをすすめていたからで、
彼が死ぬ時に「もうやらなくていいから」と言ったのがきっかけで
ヴィテクは旅に出ようと列車に乗ろうとするのですから。

父親が「やらなくていい」と言ったために
目的意識を失ってしまうわけです。しかし彼は
1〜3全ての場合において、父性を象徴するような人に出会い
自分の進路を定めていきます。そこで心の中で、
新たな父と子の関係を作り上げることができたら
ヴィテクの人生のエンディングは違ったものになるのかも
しれないのですが、そこからも結局
上手に抜け出すことはできなかったように思います。

呪縛からの解放を求め成しえなかった男の物語。
教訓がありそうなお話ですが、私にはわからなかった。

でもなぜか心に残りました。
どんなにいろいろなものにとらわれて、
不自由を感じながらだとしても、
生きている限り明日は来るんだもんねー、
後悔したくないよなー なんて思ったりしながら。

星は正確には3・5ですな。

【くるっぱー】


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